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Hans / Pixabay

心理カウンセラーの西です。

疲れすぎると疲れを感じなくなります。

疲れに対する感覚がマヒして、
疲れの状態がわからなくなってしまうのです。
これがステルス疲労です。

無理を続けて仕事の不調から体調不良へ

1ヶ月くらいなら無理をして
がんばれるもの。

しかしそのまま
2ヶ月、3ヶ月と頑張り続けると、
やがて脳内ホルモンが枯れ果てて
集中力や考える力が
なくなってしまいます。

その結果、
仕事の段取りを考えたり
文字を読むことが難しくなります。
パソコンの画面も
集中して見ていられなくなります。

例えるなら、
徹夜明けのぼーっとした感じが
10倍くらいひどくなった状態を
想像してください。

仕事なんてとてもできませんよね。

休めていないので
身体も修復されません。
肩、腰や内蔵を痛めたり、
免疫力が下がって
いろいろな病気にかかりやすくなります。

行動するエネルギーが足りず、
布団から出て日常生活を送るのも
おっくうでたいへんつらい。

ここまでくると、
弱り果てて絶望的な気分になり、
性格が変わったようになります。

疲労のスパイラルでうつ状態へ

なぜこんなに色々なことができないのか。

自問しても自力で答えを出せるほどの
エネルギーがありません。
しかも周りの人の助けも得られない気がして、
孤独感にさいなまれます。

自分を責め、
後悔や、
不安や、
焦り、
孤独を感じ、
出口の見えない真っ暗なトンネルから
出られなくなったような感じ。

表情から明るさは消え、
性格が変わったようになります。

これが疲れによるうつ状態です。

周囲もまさか疲れすぎで
うつ状態になっているとは
気づきません。

ですから、あの手この手で
叱咤激励します。
本人も疲れが原因とは思えず、
周囲の期待に応えようします。

そして、わずかなエネルギーを
使い果たしては、
余計に自分はダメだと落ちむ
スパイラルに陥ってしまうのです。

そのうちに、
苦しさから逃れたくて、
会社を辞めたいとか、
いなくなりたい…
つまり自殺を
考えるようになったりもします。

やや極端なストーリーに
思えるかもしれませんが、
ステルス疲労は放っておくと
深刻な問題に発展するのです。

ただし、疲れが原因ですから、
努力を疲れの回復に向けるだけで
状況は良くなっていきます。

忙しい時期ほど休息が必要

疲れは眠りによって回復します。

眠る時間を削って頑張るのは1ヶ月まで。

2ヶ月〜3ヶ月と無理を続けると、
仕事がはかどらないばかりか、
うつ状態で苦しむことになりかねません。

あなたの能力を最大限発揮したかったら、
忙しい時期ほど眠る時間を増やすことが大切です。
眠る時間が惜しい気がしても、
眠って疲れを取る方が
質の高い仕事につながります。

ちなみに、十分に眠れていると、
前日の疲れが残りません。
気持ちよく目覚め、
一日中頭がすっきりしたままでいられます。
仕事のパフォーマンスも確実に上がります。

もう数ヶ月働き詰めだけどわたしは大丈夫?

という方。
次のような状態になっていたら、
疲れ過ぎによるうつ状態かもしれません。

  • 事務処理やメールの返信がむずかしくなった
  • イライラを抑えられず家族や同僚に当たってしまう
  • 今まで楽しめていたことが全く楽しめない
  • 食事が美味しく食べられない
  • 理由もないのに涙が出る
  • 死にたい、消えてなくなりたい

こんなとき、

もっと頑張らなきゃ

と努力でカバーしたくなりますが、
勇気を出して、
休息する努力をしてください。

例えば、試しに1週間、
毎日1時間でも眠る時間を
増やしてみましょう。

最初はドドッと疲れが出ますが、
そのうちウソみたいに頭がスッキリします。

もし自力で眠れなくなっていたら、
精神科の先生に相談してください。
眠れる薬を使って、
身体を眠れる状態に戻していきます。

疲れすぎると疲れに気づかなくなります。
自分では疲れに気づけないので、
休息のための努力が必要となります。

忙しい時期に眠る時間を確保するのは
迷惑をかけそうで勇気が要るでしょう。

でも、考えてみてください。
その休息は誰のためのものでしょうか。

あなたが健康であることは、
あなたのためだけではありません。
職場の同僚や
家族のためでもあるのです。

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コメントやご質問もお待ちしております。

西たかお
心理カウンセラー/瞑想ファシリテーター/感情ケアプログラム指導者/キャリアコンサルタント
自分がうつになった経験から心理職の道へ。大切な人を亡くした悲しみ、ペットロス、うつ、事故や災害の後のつらい症状、人間関係の悩みなど、さまざまな心の痛みと悩みに対処するカウンセリングを行っています。
忙しい時期ほど休む努力が必要になる
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