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「自分の性格を変えた方がいい。」

誰かにそう言われたり、自分でそう思ったことはないでしょうか。
つらい思いをしたとき、決めたことを続けられないとき、悩みがぐるぐるして自分を責めてしまうとき。そんなとき、何をすればいいでしょう。

あなたは性格を変えられますか?

「性格は変わらないよ。」
そんなふうに言って、我が道を行く人もいます。

「性格は自分で変えようと思えば変えられるよ。」
そう言い切る人もいます。

どちらが正しいのでしょうか。

ほんとうは、性格を変える必要はない

性格とは、人が生まれ育った環境や、その人自身の生まれ持った性質、さまざまな出来事や出会いの中で育まれていきます。
あなたの「性格」は「あなただけの人生」の中で役立つように育まれてきたものです。
言い換えると、あなたの性格が十分に役に立ってきたから、あなたが今生きている、ということになります。

つまり、性格はその人が生きるためのスキルなのです。
ですから「性格は変わらない」というよりも「変える必要はない」と私は考えています。

でも、今の性格が自分を苦しめている、と感じることがありますよね。
そんなときどうしたら良いのでしょう。

性格は変えるのではなく、枠を広げる

今の性格が自分を苦しめている。
それは今まで育んできた性格では対処が難しい何かに出会ったときです。
ですから、その何かに対処できる考え方・行動の仕方を、「性格の新しいパーツ」として追加してあげれば良いのです。

私はかつて、人間不信で人も社会も信じられませんでした。
人とコミュニケーションが苦手で、数年前まで「コミュニケーション能力ゼロ」と言われていたくらいです。
頑固で融通がきかなくて、生きづらさを感じることも多くありました。

そこで、少しずついろいろな考えを学び、取り込み、実際に使って確かめながら、自分に合うものを残していきました。

そんなことを続けているうちに、いつのまにか、ずっと楽に生きられるようになりました。
人間関係の悩みや、コミュニケーションの問題は、ぐっと少なくなりました。

かつての性格がなくなったかと言うと、そんなことはありません。
小さい頃から育んできた私の性格は、今もしっかり残っています。

ただ、必要に応じて便利な考え方・行動の仕方を性格の新しいパーツとしてどんどん追加した結果、性格の枠が広くなったのです。
自分の中に便利な引き出しがいくつもできて、その場面に合ったものを、自由に取り出せるようになる感じです。

もともと持っている性格を変える必要はありません。
あなたの性格は、あなたを生かしてきた尊いものです。
あなたはあなたのまま変わらなくて良いんです。

もし、生きづらさを覚えたときは、性格を変えるのではなく、性格の枠を広げることを考えてみてください。
あなたの生き方を楽にする便利な考え方・行動の仕方を、いろいろなところから取り込んでいきます。
そうすることで、今の苦しみや悩みに楽に対処できるようになります。

性格の枠を広げる過程は、スポーツや楽器の演奏、自転車・自動車の運転を覚えるのに似ています。
最初は意識的に学んだことを繰り返し使っていくうち、いつの間にか無意識でできるようになっています。
最初は「できっこない」「たいへん」と思っても、時間をかけて繰り返せば必ず誰にでもできます。

まとめ

  • あなたの性格は人生の中で育まれた生きるためのスキル。だから変える必要はない
  • あなたの性格があなたを苦しめていると感じたとき、便利な考え方・行動の仕方=性格の新しいパーツを追加して、性格の枠を広げよう
  • 時間をかけて繰り返せば、性格の枠は必ず広がる

いかがでしたでしょうか。
何かひとつでもこころに残るものがありましたら幸いです。
もしよろしければコメント欄に感想などいただけると嬉しいです。

西たかお
心理カウンセラー/瞑想ファシリテーター/感情ケアプログラム指導者/キャリアコンサルタント
自分がうつになった経験から心理職の道へ。大切な人を亡くした悲しみ、ペットロス、うつ、事故や災害の後のつらい症状、人間関係の悩みなど、さまざまな心の痛みと悩みに対処するカウンセリングを行っています。
性格は変えるのではない、枠を広げるもの
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